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オフィス防災備蓄チェックリスト|3日分の必要量と選び方
結論から言うと、オフィスの防災備蓄は「従業員1人あたり 水9L・主食9食・簡易トイレ15回分・毛布1枚」を3日分の基準にして、人数を掛け算するのが一番早いです。 東京都帰宅困難者対策条例では、企業に従業員の3日分の飲料水・食料などの備蓄が努力義務として定められており、他県の企業でも実務上この基準がそのまま使われています。この記事では、総務担当が最初にやるべき必要量の計算と、保存水・非常食・簡易トイレの選び方を実勢価格つきで整理します。
本記事は2026年7月時点の楽天市場の価格・レビュー傾向をもとにまとめています。備蓄計画そのものは自治体の条例・ガイドラインが優先されるため、所在地の自治体資料も必ず確認してください。
まず計算:従業員1人あたり3日分の必要量
備蓄品を買う前に、必要量を数字で出しておくと後がラクです。一般に用いられる目安は次のとおりです。
| 品目 | 1人1日 | 1人3日分 | 20人の事業所なら |
|---|---|---|---|
| 飲料水 | 3L | 9L | 180L(2L×90本) |
| 主食(アルファ米・パン等) | 3食 | 9食 | 180食 |
| 簡易トイレ | 5回 | 15回分 | 300回分 |
| 毛布 | ー | 1枚 | 20枚 |
導入してみて分かったのは、一番見落とされるのが簡易トイレだということです。断水すると水洗トイレは即座に使えなくなり、食料より先に問題化します。水と食料だけ揃えて安心してしまうケースが多いので、最初の発注時にセットで押さえておきたいところです。
もう1点、備蓄は「全社員分」ではなく「災害時に社内に滞在しうる人数分」で見積もります。シフト制や外勤中心の職場なら実在籍のピーク人数、来客や協力会社の常駐者がいる事業所は数名分の上乗せが現実的です。
① 水はここから:志布志の自然水 5年保存水(2L×6本)
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備蓄の一丁目一番地は水です。賞味期限5年以上の長期保存水を2Lボトルで確保するのが、コストと保管効率のバランスで最も現実的。1ケース6本(12L)で1,780円、レビュー1,900件超・評価4.71と実績も十分です。PFAS水質検査適合を明示している点も、社内説明の材料になります。
- メリット:1ケース12Lで1人3日分(9L)をわずかに上回るため、人数分の計算がしやすい。2L容器は飲用にも手洗い・調理にも回せて汎用性が高く、5年保存で入れ替えの手間が少ない。1本あたり約300円と通常のミネラルウォーターに近い価格帯。
- 気になる点/デメリット:2Lボトルは開封後の保存が効かないので、少人数での小分け利用には不向き。個人配布や避難時の持ち出しを想定するなら500mlタイプを一部混ぜるほうが使い勝手が良いです。また20人分で15ケース(約180L)と保管スペースは相応に必要です。
② 主食の定番:尾西食品 アルファ米12種類 コンプリートBOX
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非常食の主食枠は、お湯でも水でも戻せるアルファ米が鉄板です。尾西食品の12種類コンプリートBOXは5,076円・レビュー4,300件超と、この分野の実質標準品。5年保存で、味の種類が12通りあるため長期滞在時の飽きにも配慮できます。
- メリット:水さえあれば調理不要で、火気やコンロが使えないオフィスでも配布できる。12食入りなので「1人3日分=9食」に対して1箱+αで1人分をカバーでき、人数割りの計算が簡単。国内メーカー品で自治体・企業の採用実績が豊富。
- 気になる点/デメリット:水戻しだと戻り時間が60分程度かかる製品が多く、すぐ食べたい場面ではお湯の確保が前提になります。また1人3日分に換算すると約3,800円と、後述のセット品より単価がやや高め。おかず類は別途必要です。
③ 1人分をまとめて揃える:非常食3日間満足セット(18種類21品)
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「1人3日分」がそのままパッケージになったセット。18種類21品で6,880円、主食に加えてパン・おかず類まで入るため、品目を自分で組み合わせる手間が省けます。人数分をそのまま発注すればよく、備蓄計画をこれから立てる企業には最も工数が少ない選択肢です。
- メリット:必要品目が1セットに収まっているので、購入・在庫管理・配布がすべて人数単位で完結する。主食一辺倒にならずおかずやパンが入るため、3日間の滞在でも食事内容が偏りにくい。賞味期限も揃うので入れ替え管理が楽。
- 気になる点/デメリット:単価は1人あたり約6,900円と、水・主食を個別に買い揃えるより割高になりがちです。すでに一部備蓄がある事業所では品目が重複します。大人数の事業所ではまとまった金額になるため、コスト重視なら②+単品追加のほうが安く上がります。
④ 最優先で足したい:簡易トイレ80回セット(15年保存)
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断水時に真っ先に困るのがトイレです。この80回セットは日本製・15年保存・防災士監修で4,980円。1人3日分(15回)換算で5人分強を1セットでカバーでき、20人規模なら4セットで足ります。消臭抗菌袋・便座カバー付きで、既存の洋式便器にそのまま被せて使えます。
- メリット:保存期間15年と長く、入れ替えサイクルの管理コストが極めて低い。凝固剤タイプで汚物を固めて処理でき、既存トイレを活用するため専用ブースが不要。1回あたり約62円と単価も抑えられます。
- 気になる点/デメリット:使用後の廃棄袋を保管する場所と、廃棄ルールの取り決めが別途必要です。回収されるまで社内に置くことになるため、密閉容器やゴミ袋の追加備蓄も併せて検討を。レビュー評価は4.45と高いものの、凝固の速さは温度条件で差が出るという声もあります。
⑤ 補助食・配布用に:井村屋 えいようかん
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1,000円台で買える5年保存の羊羹。レビュー2,700件超・評価4.72と満足度が高く、非常食の「甘味枠」として定番です。1本ずつ個包装で、個人デスクや車両、防災リュックへの分散配置に向きます。
- メリット:調理も水も不要でそのまま食べられるため、避難直後やライフライン停止直後に強い。個包装で配布しやすく、社用車や外勤者のカバンに入れておく分散備蓄に最適。1本あたり約170kcalと小腹対策になります。
- 気になる点/デメリット:あくまで補助食であり、これで主食9食分を代替することはできません。甘味が苦手な人や糖分制限のある社員には配りづらいので、主食セットの上に薄く積む位置づけで考えるのが妥当です。
比較表:保存期間と1人3日分あたりのコスト
| 品目 | 参考価格 | 保存期間 | 1人3日分の換算コスト | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|
| 志布志の自然水 2L×6本 | 約1,780円 | 5年 | 約1,340円(9L) | ★★★★★ |
| 尾西 アルファ米12種BOX | 約5,076円 | 5年 | 約3,800円(9食) | ★★★★★ |
| 非常食3日間満足セット | 約6,880円 | 5年 | 約6,880円(1人分) | ★★★★☆ |
| 簡易トイレ80回セット | 約4,980円 | 15年 | 約930円(15回) | ★★★★★ |
| 井村屋 えいようかん | 約1,000円 | 5年 | 補助食 | ★★★★☆ |
迷ったらコレ: コスト重視なら「保存水+アルファ米+簡易トイレ」の3点で1人あたり約6,000円が最小構成。手間を減らしたいなら人数分の「3日間満足セット」+簡易トイレが早いです。
保管場所とローリングストックの実務
備蓄品は買って終わりではなく、置き場所と入れ替えの仕組みまで決めて初めて機能します。実務で押さえるべきは次の3点です。
- 分散して保管する:1か所にまとめると、その部屋が使えなくなった時点で全滅します。フロアごと・棟ごとに分けて保管するのが基本。棚が足りない場合はスチールラックでの保管が省スペースで導入しやすいです。
- 賞味期限を台帳化する:品目ごとに期限がバラつくと管理が破綻します。購入年月・期限・数量を一覧で持ち、期限1年前を入れ替えトリガーにすると回ります。期限が近いものは防災訓練で配布して消費(ローリングストック)すれば廃棄も減らせます。
- 重要書類・鍵とセットで考える:災害時の事業継続では、備蓄と並んで書類と鍵の所在が問題になります。耐火金庫での重要書類保管も同じタイミングで見直しておくと手戻りがありません。
よくある質問(FAQ)
Q1. 中小企業でも防災備蓄は義務ですか?
東京都では帰宅困難者対策条例により、企業規模を問わず従業員の3日分の飲料水・食料等を備蓄する努力義務が定められています。罰則のある義務ではありませんが、他の自治体でもガイドラインで同様の水準が推奨されており、労働契約法上の安全配慮義務の観点からも備えておくのが実務上の標準です。所在地の自治体の最新資料を必ず確認してください。
Q2. 何人分を備蓄すればいいですか?
全社員数ではなく、災害発生時に社内に滞在する可能性がある最大人数を基準にします。シフト制なら同時在籍のピーク人数、テレワーク併用なら出社率のピークで計算し、来客や常駐の協力会社スタッフがいる事業所は数名分を上乗せしておくと安全です。
Q3. 備蓄品の入れ替えはどう管理すればいいですか?
購入年月・賞味期限・数量を台帳化し、期限の1年前を入れ替えトリガーに設定するのが実務的です。期限が近づいた非常食は防災訓練での試食や社員配布で消費し、その分を買い足す「ローリングストック」にすると、廃棄コストを抑えながら在庫を新しく保てます。
Q4. 水と食料以外に優先度が高いものは?
簡易トイレが最優先です。断水すると水洗トイレは即使用不可になり、食料より先に問題化します。次いで毛布・アルミブランケット、携帯ラジオ、乾電池、モバイルバッテリー、救急セット、そして暗所での移動に使う懐中電灯・ヘルメットの順で押さえると実用的です。
Q5. 保存水は5年と10年どちらを選ぶべきですか?
入れ替えの手間を減らしたいなら10年・15年保存水が有利ですが、単価は5年保存水より高くなります。20人規模までなら管理負荷が小さいので価格の安い5年保存水、拠点数が多く入れ替え作業が現実的に回らない企業なら長期保存水、という切り分けが現実的です。
まとめ
オフィスの防災備蓄は、「1人あたり 水9L・主食9食・簡易トイレ15回分」に滞在想定人数を掛けるだけで必要量が出ます。あとは保存水と主食を単品で安く積むか、1人分パッケージで手間を買うかの選択です。見落とされがちな簡易トイレを最初の発注に必ず入れること、そして台帳を作って入れ替えを回すこと——この2点を押さえれば、備蓄は「買っただけ」で終わりません。2026年7月時点の価格を下のリンクから確認して、まずは人数分の計算から始めてみてください。


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