※本ページはプロモーションが含まれます
オフィスの救急箱は、労働安全衛生規則第633条により事業者に備え付けが義務づけられている。ただし「何を入れるか」の品目リストは2021年12月の改正で削除され、現在は職場ごとに中身を決める形になった。この記事では法令要件の正確な読み方と、日常のケガ・体調不良に備える中身のチェックリスト、従業員規模別の配置の考え方を整理する。本記事は2026年8月時点の情報にもとづく。
総務担当として救急箱を見直したとき、いちばん困ったのが「ネット上の情報の多くが古い」ことだった。「安衛則第634条でほう帯材料・ピンセット・消毒薬の備え付けが義務」と書いてある記事がまだ大量に残っているが、その条文はもう存在しない。まずここを正しておかないと、監査で説明できない備品リストができあがってしまう。
なお本記事は、地震・停電を想定した備蓄とは切り分け、日常的に起きる切り傷・打撲・体調不良への備えに絞って扱う。3日分の水・食料・簡易トイレなどの備蓄はオフィス防災備蓄チェックリスト|3日分の必要量と選び方を参照してほしい。
救急箱の備え付けはどこまでが義務なのか(安衛則第633条)
労働安全衛生規則(安衛則)第633条は、救急用具について次のように定めている。
事業者は、負傷者の手当に必要な救急用具及び材料を備え、その備付け場所及び使用方法を労働者に周知させなければならない。
さらに第2項で、事業者はこれらの救急用具および材料を常時清潔に保たなければならないと定めている。
つまり法令が求めているのは、次の3つだ。
- 備えること — 負傷者の手当に必要な救急用具・材料を用意する
- 周知すること — 「どこにあるか」と「どう使うか」を労働者に知らせる
- 清潔に保つこと — 汚損・劣化したまま放置しない
見落とされやすいのが2番目の「周知」である。救急箱を買って給湯室の棚に置いただけでは、条文の要求を満たしているとは言いにくい。実際、社内アンケートを取ってみると救急箱の場所を答えられる社員は半分もいなかった。設置場所の掲示と、入社時オリエンテーションでの案内をセットにして初めて運用が回り始める。
品目リストを定めていた第634条は削除された
かつての安衛則第634条は、作業場に備えるべき具体的な品目(ほう帯材料、ピンセット、消毒薬など)を列挙していた。しかし厚生労働省は令和3年(2021年)12月1日公布・施行の「事務所衛生基準規則及び労働安全衛生規則の一部を改正する省令」で、この条文を削除している。
厚生労働省のリーフレット「職場における労働衛生基準が変わりました」には、改正のポイントとしてこう記載されている。
- 作業場に備えるべき救急用具・材料について、一律に備えなければならない具体的な品目についての規定を削除した
- 職場で発生することが想定される労働災害等に応じ、応急手当に必要なものを産業医等の意見、衛生委員会等での調査審議、検討等の結果等を踏まえ、備え付けることとした
背景には「労働者が負傷・疾病に罹患した場合は速やかに医療機関に搬送することが基本」という考え方と、事業場ごとに災害の発生状況が異なるという実情がある。
現在の第634条は条文そのものが「削除」となっており、内容を持たない。第634条を根拠に「これを備えなければならない」と書くのは誤りなので、社内規程やチェックシートを作る際は注意したい。
品目が自由になった分、根拠を残す運用が必要になった
規定が消えたことは「何も置かなくてよい」を意味しない。むしろ第633条の「負傷者の手当に必要な」の判断が各社に委ねられた、と読むべきだ。
実務的には、次の流れで決めて記録に残すのが安全である。
- 過去1〜3年の社内のケガ・体調不良の発生記録を洗い出す(紙で指を切った、階段で足をひねった、といったレベルで十分)
- そこから想定される応急手当に必要な品目を挙げる
- 常時50人以上の事業場であれば衛生委員会の議題にかけ、産業医の意見を聞く
- 決定内容と点検頻度を議事録・台帳として保存する
50人未満で衛生委員会がない場合でも、安全衛生推進者や総務責任者が決裁した記録を1枚残しておけば、労働基準監督署の調査で説明に困ることはない。
オフィス救急箱の中身チェックリスト
デスクワーク中心のオフィスで実際に起きるのは、紙やカッターによる切り傷、コピー用紙の箱を運んだときの打撲・突き指、階段での捻挫、夏場の体調不良あたりだ。工場や建設現場とは必要な品目が違う。オフィス想定でまとめると次のようになる。
| 分類 | 品目 | 10人規模の目安数量 | 補充・交換の目安 |
|---|---|---|---|
| 傷の保護 | 絆創膏(S/M/L・指用) | 30〜50枚 | 減り次第 |
| 傷の保護 | 滅菌ガーゼ(個包装) | 10〜20枚 | 個包装記載の使用期限 |
| 傷の保護 | 包帯・伸縮包帯 | 2〜3巻 | 汚損・伸び切り時 |
| 傷の保護 | 三角巾 | 2枚 | 汚損時 |
| 固定 | サージカルテープ | 1〜2巻 | 粘着力が落ちたら |
| 洗浄・消毒 | 外用消毒液 | 1本 | 使用期限・開封後の指示に従う |
| 洗浄・消毒 | 個包装アルコール綿 | 20〜30包 | 使用期限 |
| 器具 | ピンセット・はさみ | 各1 | 破損・錆び発生時 |
| 感染防護 | 使い捨て手袋(ニトリル等) | 10双 | 劣化・変色時 |
| 冷却 | 瞬間冷却パック | 2〜3個 | 使用期限 |
| 体調確認 | 非接触体温計 | 1本 | 電池・動作確認は年1回 |
| 運用 | 使用記録ノート、緊急連絡先・最寄り医療機関一覧 | 1式 | 年1回見直し |
手当をする側の感染防護(使い捨て手袋)は、意外と抜けている職場が多い。他人の出血に触れる可能性がある以上、手袋は絆創膏と同じ優先度で入れておきたい。また使用記録ノートを1冊入れておくと、「何がよく減るか」が可視化されて次回の補充精度が上がる。導入してみて分かったのは、絆創膏だけが突出して減り、包帯はほぼ動かないということだった。
なお、切り傷・軽い打撲を超える症状——出血が止まらない、意識がはっきりしない、強い痛みや腫れが続く、といった場合は、救急箱で対応しようとせず速やかに医療機関を受診するか救急要請すること。救急箱はあくまで搬送までのつなぎである。
医薬品を職場に置くときの注意点
救急箱に市販薬を入れるかどうかは、多くの総務担当が迷うところだ。ここは慎重に考えたい。
内服薬(頭痛薬・胃腸薬など)を常備して自由に配るのは避けるのが無難である。医薬品には副作用や飲み合わせのリスクがあり、持病や服薬状況を把握していない総務が手渡すのは責任の所在があいまいになる。体調不良者には休養スペースを案内し、必要なら医療機関の受診を促すほうが安全だ。
置く場合も、次の点は最低限おさえておきたい。
- 区分を確認する — 市販薬には第一類・第二類・第三類などの区分がある。第三類医薬品は比較的リスクが低いとされる区分だが、区分にかかわらず職場で不特定多数に配布する運用は推奨しない
- 使用期限を管理する — 箱に「開封日」「使用期限」をラベリングし、点検表に記入する。外用消毒液は開封後の期限が未開封時より短い場合がある
- 勝手に配布しない — 本人が自分の判断で使う形にとどめ、総務側から服用を勧めない
- 保管条件を守る — 直射日光・高温多湿を避ける。窓際のスチール棚は夏場に想像以上の高温になるため不向きだった
外用の消毒液・絆創膏・ガーゼといった衛生材料であれば運用のハードルは低い。まずはこの範囲でそろえ、内服薬は「各自持参」を原則にする——というのが、実務上いちばんトラブルが少ない。詳しい判断が必要な場合は産業医や薬剤師に相談してほしい。
消毒液の補充については、業務用アルコール消毒液おすすめ4選|オフィス・受付向け詰め替え比較も参考になる。
従業員規模別の配置の考え方
〜10人:1箱を全員が知っている場所に
小規模事業所なら救急箱は1つで足りる。重要なのは数より場所で、施錠していないオープンな棚に置き、扉に「救急箱」の表示を貼る。10点前後の基本セット+絆創膏の追加ストックで十分機能する。
〜50人:フロア・部署ごとに分散
1箱を本部の総務にだけ置くと、別フロアの社員が取りに行けない。「取りに行くのが面倒だから我慢する」が起きた時点で運用は失敗している。フロアごと、あるいは20〜30人につき1箱を目安に分散させ、20点前後の中身が入ったセットを配置する。加えて、外出・イベント・引っ越し作業に持ち出せるソフトバッグ型を1つ持っておくと使い勝手がよい。
50人以上:複数配置+衛生委員会での審議
常時50人以上の労働者を使用する事業場では、労働安全衛生法により産業医の選任と衛生委員会の設置が義務づけられる。前述のとおり改正後の運用は「産業医等の意見、衛生委員会等での調査審議を踏まえて備え付ける」とされているため、この規模になったら救急用具の品目を委員会の議題に上げるのが筋だ。
配置は拠点・フロア単位で複数、管理台帳で設置場所・点検日・担当者を一元管理する。中身は共通仕様に統一しておくと、点検も補充もまとめて発注できて手間が減る。
市販セット5製品を比較する
楽天市場で入手できる、事業所向けに使いやすい5製品を比較した。価格は2026年8月時点の税込表示。
| 製品 | 価格 | 想定人数 | セット点数 | 収納形態 | 医薬品の同梱 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 応急手当用品9点セット(救急箱付き) | 3,980円 | 〜10人 | 9点 | プラスチック救急箱つき | 衛生材料中心 | ★★★★★ |
| 応急手当用品14点セット | 3,980円 | 〜30人 | 14点 | 中身のみ(箱なし) | 衛生材料中心 | ★★★★☆ |
| 応急手当用品20点セット | 4,980円 | 〜50人 | 20点 | 中身のみ(箱なし) | 衛生材料中心 | ★★★★★ |
| 救急バッグセット21点 | 5,720円 | 持ち出し用 | 21点 | ソフトバッグ | 衛生材料中心 | ★★★★☆ |
| 3段式救急箱(整理収納アドバイザー監修) | 2,380円 | 空箱 | ― | 3段トレー・仕切り付き | なし(空箱) | ★★★★☆ |
迷ったらコレ:これから一式そろえる10人前後の事業所なら、箱と中身が同時に手に入る「応急手当用品9点セット(救急箱付き)」が最短ルート。
※「医薬品の同梱」は各商品ページの内容一覧で必ず確認してほしい。セット構成は時期により変更されることがある。
応急手当用品9点セット プラスチック製救急箱|ゼロから始める10人規模に
![]()
応急手当用品9点セット プラスチック製救急箱 救急セット スポーツ 防災 オフィス 家庭用 事業者向け 労働安全衛生規則準拠(3,980円/ファーストエイドストア/★5.0・レビュー2件)
プラスチック製の救急箱と応急手当用品9点がセットになった、事業者向けの入門構成。箱と中身を別々に選ぶ手間がなく、届いた日から棚に置ける。10人前後の事業所で「まだ救急箱そのものがない」状態から始めるならこれが一番早い。
メリット:箱つきなので発注が1回で済む。プラスチック製は中性洗剤で拭き掃除ができ、第633条2項の「常時清潔に保つ」要件に対応しやすい。専門店の取り扱いで、補充用の単品も同じ店で買い足せる。
気になる点:9点構成は最小限で、絆創膏の枚数は10人規模でも数か月で尽きる。導入と同時に絆創膏とアルコール綿を別途まとめ買いしておいたほうがいい。レビュー件数が2件と少なく、口コミ情報を頼りにしにくいのも正直なところだ。
応急手当用品14点セット|既存の箱の中身を入れ替える
![]()
応急手当用品14点セット 救急箱の中身 救急セット スポーツ 防災 オフィス 家庭用 事業者向け 労働安全衛生規則準拠(3,980円/ファーストエイドストア/★4.33・レビュー3件)
商品名の「救急箱の中身」が示すとおり、箱は付属せず応急手当用品14点のみ。すでに救急箱の容れ物はあるが、中身が何年前のものか分からない——という職場の総入れ替えに向く。
メリット:容れ物を買い直さずに済むぶんコストが抑えられる。14点は絆創膏・ガーゼ・包帯といった基本を網羅する量で、20〜30人規模のフロアに1セットの感覚で配置できる。「点検して古いものを全部捨てたら空になった」ときの復旧が1発注で終わる。
気になる点:箱が付かないため、初めて導入する事業所は別途容器の手配が必要になる。20点セットとの価格差は1,000円しかないので、迷うなら点数の多い20点セットを選んだほうが単価は有利だ。
応急手当用品20点セット|50人規模のフロア配置に
![]()
応急手当用品20点セット 救急箱の中身 救急セット スポーツ 防災 オフィス 家庭用 事業者向け 労働安全衛生規則準拠(4,980円/ファーストエイドストア/★5.0・レビュー6件)
今回調べた中でレビュー件数・評価のバランスがもっとも良かったのがこの20点セット。中身のみの構成で、フロアごとに複数配置する運用と相性がいい。
メリット:点数が多く、包帯・三角巾・ガーゼといった「使用頻度は低いが無いと困る」品目まで一通り入る。1点あたりの単価では14点セットより有利。複数フロアに同じセットを配れば中身が統一され、点検チェックシートを1枚に共通化できる。実際、拠点ごとに中身がバラバラだった状態を統一しただけで、年1回の棚卸し作業がかなり楽になった。
気になる点:これも箱なし。また50人規模で「1セットあれば足りる」と考えるのは危険で、フロア数に応じて複数買う前提で予算を組んだほうがいい。消耗の速い絆創膏は結局別途補充が必要になる。
救急セット 救急バッグセット21点|持ち出し・現場作業に
![]()
救急セット 救急バッグセット 21点 応急手当用品 救急箱 応急手当てポケットブック付き ファーストエイドキット 携帯用 衛生用品 職場用(5,720円/サンクチュアリ/★5.0・レビュー1件)
ソフトバッグ型の21点セットで、応急手当てポケットブックが付属する。据え置きの救急箱とは役割が違い、社外イベント・展示会設営・オフィス移転作業など「事業所の外や別フロアで作業する日」に持ち出す用途に向く。
メリット:バッグ型なので運びやすく、ファスナーで中身がこぼれない。付属のポケットブックがあると、手当の手順を知らない社員でも最低限の対応ができる。第633条の「使用方法を周知させる」への対応としても、手順書が同梱されているのは地味に効く。
気になる点:据え置き用としては容量が小さく、これ1つで事業所全体をまかなうのは無理がある。据え置き箱の補完として位置づけたい。価格は5,720円と5製品中で最も高く、レビューが1件のみなので判断材料は少ない。
3段式救急箱(整理収納アドバイザー監修)|中身は自社で決めたい場合
![]()
【整理収納アドバイザー監修】救急箱 薬箱 3段式 大容量 常備薬収納ケース ツールボックス 仕切り付き 持ち運び ハンドル付き(2,380円/Dimova/★4.52・レビュー436件)
中身の入っていない空箱。前述のとおり品目規定は削除されており、中身は自社のケガの発生状況に合わせて決めるのが本来の姿だ。「委員会で決めた品目を自分たちで詰める」なら、容れ物だけを買うこの選択肢が理にかなっている。
メリット:レビュー436件・平均4.52と、今回の5製品で圧倒的に実績がある。3段トレーと仕切りで品目ごとに定位置を作れるので、何が減っているか開けた瞬間に分かる。定位置管理は点検作業をそのまま楽にする。ハンドル付きで、必要な場所へ箱ごと運べるのも実用的だ。
気になる点:中身は完全に別手配になるため、初期の手間は最も大きい。また家庭向けデザインの製品なので、来客動線にそのまま置くとオフィスの見た目には合わないことがある。書庫や給湯室など、目立ちすぎない場所に置くほうが収まりがいい。
買ったあとの運用ルールを決める
救急箱は「買って終わり」になりやすい備品の代表格だ。第633条が周知と清潔保持まで求めている以上、運用ルールをセットで決めておきたい。
- 点検頻度:四半期に1回。使用期限のある品目(滅菌ガーゼ、消毒液、冷却パック)は期限を一覧化して、最短のものを次回点検日の基準にする
- 点検担当:箱ごとに担当者を1人決めて台帳に記載する。全員の仕事は誰の仕事でもなくなる
- 周知方法:設置場所の掲示、社内ポータルへの掲載、入社時オリエンテーションへの組み込みの3点セット
- 清潔保持:点検時に箱の内側を拭く。開封済みで汚損した衛生材料は迷わず廃棄する
- 記録:使用記録ノートに日付・使用品目のみを残す。誰がどんなケガをしたかの詳細は個人の健康情報にあたるため、記録の要否と保管方法は産業医・人事と相談して決める
四半期点検を仕組みにしてから、期限切れのガーゼが出てくることはなくなった。逆に言えば、それまでは誰も箱を開けていなかったということでもある。
よくある質問
Q. オフィスに救急箱を置くのは法律上の義務ですか?
A. はい。労働安全衛生規則第633条により、事業者は負傷者の手当に必要な救急用具および材料を備え、その備付け場所と使用方法を労働者に周知させる義務があります。あわせて、それらを常時清潔に保つことも同条で求められています。
Q. 救急箱に入れる品目は法律で決まっていますか?
A. 現在は決まっていません。具体的な品目を列挙していた安衛則第634条は、令和3年(2021年)12月1日施行の改正で削除されました。厚生労働省は、職場で発生が想定される労働災害等に応じて、産業医等の意見や衛生委員会等での調査審議の結果を踏まえて備え付ける、という考え方を示しています。第634条を根拠に品目を義務として説明するのは誤りです。
Q. 職場の救急箱に頭痛薬などの内服薬を入れてもいいですか?
A. 常備して総務から配布する運用は避けるのが無難です。副作用や飲み合わせのリスクがあり、持病や服薬状況を把握していない立場で手渡すのは責任の所在が不明確になります。置く場合も本人の判断で使う形にとどめ、服用を勧めないでください。体調不良者には休養を促し、症状が重い場合は医療機関の受診を案内してください。
Q. 救急箱の中身はどのくらいの頻度で点検すればいいですか?
A. 四半期に1回を目安にしてください。滅菌ガーゼ・消毒液・瞬間冷却パックなど使用期限のある品目は期限を一覧化し、最も期限が近いものを基準に次回点検日を設定すると管理しやすくなります。点検時には箱の内部を拭き、汚損した衛生材料は廃棄します。
Q. 何人あたり1箱を目安にすればいいですか?
A. 法令上の人数基準はありません。実務的には10人前後なら1箱、それ以上ならフロアや部署単位で20〜30人につき1箱を目安に分散配置するとよいでしょう。取りに行くのに時間がかかる配置は使われなくなるため、人数よりも「動線上、何歩でたどり着くか」で判断するのが現実的です。
まとめ
オフィスの救急箱は、安衛則第633条による備え付け・周知・清潔保持が義務であり、品目リストを定めていた第634条は2021年12月に削除されている。したがって「何を入れるか」は各社が自社のケガの発生状況から決め、その根拠を記録に残すのが正しい進め方だ。
これから一式そろえるなら箱と中身が一度に届く9点セット、フロアごとに配るなら20点セット、中身を自社で決めるなら実績のある3段式の空箱——という選び分けになる。まずは自社の救急箱を一度開けて、期限切れが眠っていないか確認するところから始めてほしい。
関連記事
※本記事は2026年8月時点の情報にもとづきます。価格・在庫・セット内容は変動する場合があるため、購入前に商品ページをご確認ください。法令の解釈について個別の判断が必要な場合は、所轄の労働基準監督署または産業医にご相談ください。


コメント